MyJLPT
4.9
スクリーンショット
長所と短所
長所
- JLPTの出題形式に沿った練習ができ、試験対策に取り組みやすい
- 語彙や文法をすき間時間に確認できる
- 自分のレベルに合わせて学習内容を選びやすい
- 繰り返し復習しやすく、知識の定着に役立つ
- 日本語学習の進捗を手軽に確認できる
短所
- 解説の詳しさは問題や分野によって差がある
- 上級者には問題量や難易度が物足りない場合がある
- 実際の会話力を伸ばす練習は限られている
- 一部の機能や教材ではインターネット接続が必要になる
- 学習を継続するには自分で計画を立てる必要がある
日本語能力試験の勉強では、単語を覚える、文法を確認する、問題を解くという作業が別々になりがちです。私がMyJLPTを使って感じたのは、その流れを一つの学習場所にまとめやすいことでした。辞書として調べ、学習素材で理解を深め、模擬テストで確認するという使い方が中心なので、試験対策を始めたばかりの人でも次に何をすればよいかを決めやすいアプリです。
この教育アプリはTruong Quang Anが開発しており、無料で始められます。対象年齢は3歳以上で、Androidでは7.1以上の環境が必要です。ストアではMyJLPTという短い説明が使われ、N5からN1までを扱う辞書・学習・模擬テストのアプリとして案内されています。私の印象では、特定の級だけに絞った教材というより、現在のレベルから次の目標へ移るための道具として考えると使いやすい設計です。
調べるだけで終わらせない学習の流れ
最初に決めるのは「何を知りたいか」
使い始めに大切なのは、いきなり模擬テストを開くことではありません。例えば、通勤中に文章を読んでいて知らない語が出た場合は、まず辞書の役割として調べます。ここで検索だけを済ませて終わりにすると、次の日には忘れてしまうことがあります。私は、調べた語をそのまま学習の入口として扱うようにしました。
反対に、試験日が近く、今の弱点を知りたいときは模擬テストから入る方が効率的です。問題を解いた後に、間違えた内容を辞書や学習部分へ戻して確認します。この順番なら、最初から広い範囲を復習するのではなく、実際に引っかかった部分へ時間を使えます。
辞書機能は「確認の手を止めない」ために使う
日本語学習中に面倒なのは、分からない言葉を見つけた後、別のアプリへ移動して調べ、さらに教材へ戻ることです。MyJLPTを手元に置いておくと、辞書、学習、テストを同じ学習ルートに置けます。この切り替えの少なさは、短い勉強時間を使う人ほど助けになります。
私なら、単語を調べた時点で意味を一つ覚えたつもりにはしません。まず意味を確認し、次にその言葉がどの級の学習と関係しそうかを考え、最後に模擬問題で似た形に出会えるかを確認します。辞書を答え合わせの場所、学習機能を整理の場所、模擬テストを実戦確認の場所として分けると、三つの機能がただ並んでいるだけではなくなります。
学習部分では広げすぎないことがコツ
N5からN1までを扱うため、最初から上級範囲を眺め続けると、かえって自分の課題がぼやけます。現在受ける級を一つ決め、そこに関係する語彙や文法を中心に進める方が、成果を感じやすいでしょう。まだ受験級が決まっていない人は、簡単な内容から触れて、無理なく続けられる範囲を見つける使い方が向いています。
ここでの具体的な工夫は、学習内容を「知っている」「見れば分かる」「自分では使えない」に分けて考えることです。辞書で意味が分かっても、文章の中で判断できなければ試験では不安が残ります。模擬テストで迷った項目は、単語の意味だけでなく、文の中での働きまで戻って確認するのが効果的です。
模擬テストは点数よりも戻り先を見つける道具
模擬テストを受けると、つい正解数だけを見たくなります。しかし、私が重視したいのは、どこで判断が止まったかです。語彙が分からなかったのか、文法の形を見落としたのか、時間をかけすぎたのかによって、次の学習は変わります。
例えば、意味は分かるのに選択肢を絞れない場合は、辞書を何度も引くより、学習部分で似た表現を並べて違いを確認する方が合っています。一方、問題文の単語自体が読めないなら、まず辞書を使った語彙確認が先です。このように、テストの結果を次の行動へつなげると、受けっぱなしになりません。
入力から復習までの手渡しを自分で作る
このアプリの流れは、学習者が次の操作を意識してつなぐことで力を発揮します。入力は、読書中に見つけた語、授業で気になった文法、模擬テストで間違えた問題です。そこから辞書で確認し、学習部分で整理し、模擬テストで使えるかを試します。
この「手渡し」を自動的に任せるのではなく、自分の中でルール化するのがおすすめです。私は、調べた内容をその日の終わりにもう一度見直し、次の学習では同じ項目を含む問題を意識して解く流れが合っていました。アプリを開く目的が毎回変わるので、単調な暗記だけになりにくいからです。
日常の短時間学習での使い方
現実的な場面として、朝の移動中に日本語の記事やメッセージを読んでいて、知らない語を見つけたとします。その場では辞書で意味を確認し、詳しい整理は夜に回します。帰宅後、学習部分で関連する内容を確認し、最後に短い模擬テストを一度試す。この順番なら、朝の数分を無理に長い勉強へ変えず、夜の復習へつなげられます。
忙しい人ほど、一回の学習で全部を終わらせようとしない方が続きます。朝は入力、昼は確認、夜はテストというように、同じアプリを時間帯ごとに違う目的で使うのがポイントです。特に、調べた直後に長時間勉強できない人には、辞書から始めて後で学習へ戻れる構成が便利です。
無料で始める前に考えたいこと
本体は無料で利用できますが、アプリ内には一つあたり600円から4,620円までの購入項目があります。私は、最初から追加要素を買う前提ではなく、まず無料で自分の勉強方法に合うかを確かめるのがよいと思います。辞書と学習、模擬テストの往復が自分の習慣になるかを見てから判断すれば、使わない機能に費用をかけにくくなります。
購入を検討する場合も、試験直前の焦りだけで決めない方が安全です。毎週使うのか、特定の級の対策に集中したいのか、紙の教材や授業とどう分担するのかを先に考えます。MyJLPTを補助教材として使うなら、必要な部分だけを選ぶ考え方が合います。すべてを一つのアプリで完結させたい人は、購入前に自分の学習手順を具体的に想像しておくべきです。
紙の参考書や一般的な辞書との違い
紙の参考書は、体系的に順番を追って学びたい人に向いています。ページをめくりながら例文や解説を比較できる点は強みです。一方、MyJLPTは、今見つけた語を調べて、そのまま試験形式の確認へ進みたい人に向いています。机に教材を広げる余裕がない場面では、学習の開始までが短く感じられます。
一般的な辞書アプリと比べると、MyJLPTは試験対策へ戻りやすい点が特徴です。ただし、辞書だけを素早く使いたい人にとっては、学習や模擬テストの存在が必要以上に感じられることもあります。逆に、問題演習だけを大量にこなしたい人は、問題数や解説の好み次第で、専門の問題集を併用した方が満足しやすいでしょう。
レベルをまたぐ人に向く理由
N5からN1までを一つのアプリで扱えるため、初級から中級、中級から上級へ進む人は学習場所を変えずに済みます。これは、以前の級で覚えた語を忘れていないか確認したいときにも便利です。新しい級だけを見ていると基礎の穴に気づきにくいので、時々下のレベルへ戻る使い方にも価値があります。
ただし、範囲が広いことは、そのまま誰にでも最適という意味ではありません。すでに上級の専門分野を深く学んでいる人や、読解、聴解、作文など一つの技能だけを集中的に伸ばしたい人は、目的に特化した教材の方が合う可能性があります。MyJLPTは、複数の学習作業を一つの流れにまとめたい人向けです。
実際に使って分かる小さな摩擦
便利な構成でも、学習者が何もしなくてよいわけではありません。辞書で調べた内容を自分で復習へ戻さなければ、検索履歴を見るだけで終わる使い方になりやすいです。模擬テストも、間違いの理由を考えずに次へ進むと、正解数だけが残って弱点の修正につながりません。
また、N5からN1までの幅があるため、画面を開いたときに自分の目標を毎回意識する必要があります。私は、学習前に「今日は語彙」「今日は文法」「今日はテスト」と一つだけ決める方が、迷いが少なくなりました。多機能なアプリほど、使い方を自分で絞ることが大切です。
誰に合い、誰には別の方法がよいか
このアプリをすすめたいのは、日本語能力試験の準備を始めた人、移動時間に単語を確認したい人、辞書と問題演習を行き来するのが面倒な人です。受験する級がまだ固まっていなくても、N5からN1までの範囲を見ながら自分の位置を探せます。無料で始められるため、学習の相性を試しやすいのも利点です。
一方、講師による細かな添削、会話練習、発音の個別指導を中心に求める人には、これだけでは足りません。作文を誰かに直してもらいたい人や、聴解を主な課題にしている人は、授業や専門教材を組み合わせた方がよいでしょう。紙で書き込みながら長時間学ぶのが好きな人も、MyJLPTを主教材ではなく補助として使う方が自然です。
評価から見える使いやすさと判断の仕方
ストア上では平均4.9という高い評価で、評価数は28件、レビュー数は3件です。10K以上のインストールがあるため、個人の学習用として一定の利用者に選ばれています。ただ、評価の数字だけで自分に合うと決めるより、辞書から学習、模擬テストへ移る流れが自分の目的に合うかを確認する方が大切です。
私なら、最初の数日間は一つの級に目標を置き、毎回同じ手順で使います。調べる、整理する、解く、間違いへ戻るという流れが負担なく続くなら、そのまま習慣にします。逆に、検索だけで終わる、テストの復習まで進まない、専門的な技能が足りないと感じるなら、別の教材を主役にする判断ができます。
バージョンと利用環境を確認して始める
現在のバージョンは1.0.83です。利用前には、自分のAndroid端末が7.1以上に対応しているかを確認しておくと、インストール時のつまずきを避けられます。古い端末を使っている場合は、学習を始める前に動作環境を見ておくのが現実的です。
年齢区分は3歳以上ですが、内容の中心は日本語学習と試験対策です。子どもが使える年齢区分であっても、N1まで含むため、実際の難しさは目標レベルによって大きく変わります。家族で使う場合は、年齢ではなく、読める日本語の量と受験目的を基準に選ぶのがよいでしょう。
私がすすめる一週間の試し方
最初の一日は辞書だけを使い、普段の生活で出会う言葉を調べます。次の日は、その中から気になったものを学習部分で整理します。その後に模擬テストを使い、調べた内容が問題の中で見分けられるかを確認します。この順番を繰り返すと、単なる機能確認ではなく、自分の学習ルートとして評価できます。
数日使った時点で、便利さだけでなく摩擦も記録しておくと判断しやすくなります。どの場面で辞書へ戻ったか、どの問題で迷ったか、復習を忘れたかを書き留めます。MyJLPTの価値は、機能の数よりも、こうした行動を一つの場所で繰り返せることにあります。
学習の結果を次の行動に変える
このアプリで得られる結果は、テストの点数だけではありません。自分がどの語を調べ、どの内容を理解しきれず、どの形式で迷うのかが見えてきます。その情報を次の学習へ渡せれば、勉強が「今日は何をしよう」と迷う状態から、「昨日間違えた部分を直そう」という具体的な状態へ変わります。
私にとって一番よかったのは、辞書で見つけた疑問を、その場限りの検索で終わらせず、試験対策の確認へつなげられる点です。反対に、完全な講座や個別指導の代わりを期待すると、役割の違いに戸惑うでしょう。これは日本語学習のすべてを置き換えるアプリではなく、入力した疑問を問題演習へ運ぶための実用的な橋です。
最後に選ぶなら
MyJLPTは、N5からN1までの学習を、辞書、学習、模擬テストという三つの接点で進めたい人に向いています。無料で試せるので、まずは自分の級を決め、短い時間でも「調べる、学ぶ、解く、戻る」を繰り返してみるのがおすすめです。検索で終わらず、間違いを次の復習へ手渡せる人ほど、このアプリの良さを引き出せます。
私の結論は、試験対策の入口や日々の補助教材としてはかなり使いやすい、というものです。専門的な技能を一つだけ伸ばしたい人には別の選択肢が必要ですが、学習の出発点が毎回ばらばらになっている人には、流れを整える助けになります。日本語能力試験の準備をこれから始めるなら、MyJLPTを無料で試し、自分の弱点が辞書、学習、模擬テストのどこから見つかるかを確かめてみてください。

























